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【2026/06/11 05:14 】 |
5歳の俺より背が高くてまだモンクレール女装してたよな
夢中になって走り回り、王宮では禁じられた木登りを試みる。そこそこ太い木を選び、猿の如くするする登っていく…自分の限界を知らず、禁じられた反動でどこまで登れるか挑戦しようと、負けん気を発揮してある程度まで登り…また落ちた。枝にかけていた足を滑って外し、手だけでは支えきれずに落ちたんだ。モンクレール


 地面に叩き付けられる衝撃を覚悟した。だが俺は落ちる最中下から吹き上げる突風に体を煽られ、格段に少ない衝撃で足から着地できた。地に手を付き、驚きに跳ねた心臓を落ち着かせながら俺が顔をあげると…目の前にあいつがいた。

 5歳の俺より背が高くて…まだ女装してたよな。顔も隠してない。

 ヒースが口煩く入るなと言っていた森に、誰かいるなんて考えてもいなかった俺は目の前に現れたあいつを人だと思えず…風使いか何か、人では無いものだと判断した。浅はかな5歳児の発想なんてこんなもんだろ…。
 お約束過ぎる古典的な手口だが、だからこそあり得なくて有効な手段だった。後ろから付いてきたヒースと護衛をまき、小さな体を活かしてちょこまか物陰や家具に潜んで追っ手を遣り過ごしてる。壺や隙間に入ってる俺は使用人の目すら欺き、屋敷の至る所に侵入した――今思えば領主と父に泳がされてた気がする。
 でなければあんなに簡単に森へ入れはしなかっただろう。
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 出入口は屋敷と森の境界にある大門だと世間では認識されている。勿論守衛が常駐し、森とは別に結界が張られた石造りの大門。精緻な紋様が彫られ高垣や柵と連結され一体となり、成人男子20名がかりで押せばやっと開くのではと噂される。
「思い出せたか?昨日の一件。納得したなら起きろ。まだ陽は出てないが、いつヒースが来「腹枕をしてないだろう……まだ時間はある、寝ろ」
 ポンポンと寝台を叩き、寝転ぶように指示を出す。昨日の記憶を思いだし、詳細を知ったアレクは理解した…犯人の思惑を。ご丁寧な犯行声明と共に苦言がびっしり綴られた手紙を読めば誰だって気付く…ツェリノアは昨日早朝の腹枕現場を水晶越しに視ていたらしい。会話は聞こえないが不穏な気配を察し、手紙に細工を仕込んだ。流石、腹枕阻止を誓う娘。
 やれば出来るじゃありませんか…。ヒースが扉から顔を覗かせ、感心したような口ぶりで呟く。普段アレクを起こすのに一苦労する彼としては、やろうと思えば起きられるのに怠けるアレクの態度に苛立ったようだ。語調に不満げな響きを含む。
 立ったまま思考に没頭していた覆面は、声をかけてきたヒースに向き直り歩み寄る。

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【2011/09/19 15:23 】 | 小説
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